2014年07月21日

超音波検査1



超音波(エコー)検査ってご存知ですか?
イメージしやすいのは妊娠中にお腹の外から赤ちゃんを見る検査ですね。

当院でも超音波検査を多くの症例に利用しています。

超音波検査を行うにあたって、ワンちゃんやネコちゃんをスタッフがお預かりします。
飼い主様も離れてしまうため、どんな検査をされているのか不安に思われる方もいらっしゃると思うので、簡単にご紹介いたします。



●超音波検査とは?

超音波を利用して外から体の内部の様子をみる検査です。基本的に白黒ですが、リアルタイムの動きが観察できます。



●何がわかるの?

症状によって腹部の検査と胸部の検査のどちらかを選択することが多いです。

腹部超音波検査では主に肝臓、胆嚢、脾臓、腎臓、膀胱、消化管を観察します。
(その他には副腎、卵巣、子宮、前立腺、リンパ節が観察できることもあります。)

観察の中で腫瘍や結石の有無がわかったり、内臓のサイズを測定して診断の助けにします。

胸部超音波検査では主に心臓の動きや機能をチェックし、どのようなタイプの心臓疾患にかかっているか、どれくらい進行しているのかなどを検査します。

腹部、胸部意外には眼の内部や甲状腺、関節などの検査にも利用することができます。


●どんな時に検査するの?

例をあげると…
・血液検査で異常を認める
・膀胱炎が疑われる(頻尿、血尿など)
・嘔吐が頻繁で腸閉塞などの疑いがある
・慢性的な嘔吐、下痢などの症状
・身体検査で心雑音が聞こえる
…という時に当院では検査をオススメすることが多いです。

長くなってしまったので、実際にどのように検査を進めていくかは次回にします。

なお当院の獣医師二名は、iVEAT(獣医教育・先端技術研究所)の超音波研修を修了・合格しています。安心して検査をお任せ下さい。


おまけ
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気持ち良さそうに寝る公園ネコちゃん光るハート


くぼた

posted by はとりの動物病院 at 08:53| Comment(0) | 動物病院ネタあれこれ | 更新情報をチェックする
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